2020年の4枚

 

今年も終わりですね。

プライベート含め本当にいろいろありましたが、音楽の面で言うとvaporwaveにドハマりしてカセットテープまで買うようになって…、一年前からは全く想定していない事態です。

ヴェイパーウェーブの古い作品なんかも沢山漁ってインプットに事欠かなかった年でしたが、この記事では2020年リリースのもの4作品に絞って書いていきます。

 

1、Who I Am / milet

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ポップスで一番聴いたのはmilet。

今年1stアルバムも出て、ヘビーローテーションしてました。

Who I Amは12月になってから出たEPで、表題曲・カップリング曲それぞれにmiletらしさがぎゅっと詰まった感じで、激押しです。

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One Touchはカップリング曲の1つですが、PVが完璧です。

とにかく見てほしい。なんですかこのカッコかわいいの権化は。

 

この独特な声がクセになる。来年からの活躍も本当に期待してます。

 

2、Articulation / Rival Consoles

 Ryan Lee Westによるソロ・プロジェクト:Rival Consolesが今年もブチかましてくれました。

音が見えるような、あるいは触れられるような、といった感触を残してくれるEPで、聴いていると他のアーティストではあまり感じたことのない気分になります。

音楽に限りなく近い、サウンド・アートとでも呼びましょうか。

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本作はLPとデータ販売だけだったのですが、過去作「Night Melody」とのコンパイル版CDのリリースが発表される予定です。ありがとうありがとう…!

 

3、上海/香港 / 沙漠鱿鱼

Mallsoftのレジェンド、猫 シ Corp.が立ち上げたHiraeth Recordsを知ったのも今年。 

vaporwaveの作品は今年たくさん聴きましたが、この作品は気に入りすぎてCDとカセットの2形態どちらも注文しちゃいました。

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暗いアジアの雑踏に紛れて没頭できるDreampunk/Ambient作品。いわゆるオウチ時間が増えたことで、こうしたジャンルを聴く上でカセットテープのノイズ含めて耳を傾ける贅沢な時間が取れたのは今年ならではじゃないでしょうか。

沙漠鱿鱼はユニット名で、片割れのdesert sand feels warm at nightは上質なSlushwave・メイカーであり、そちらもかなりのオススメ。

 

4、去来廻記 ~ Paradoxical Record / parhelia

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東方関連ではこの作品を一番よく聴きました。

クオリティが高いのは聴いての通りだし、原曲の再翻訳に関しては完全に門外漢であるわけなんですが、なんといってもオリジナル曲が素晴らしい。

2曲目の「遥か彼方の空中楼閣」は秘封というよりもゲーム本編で使ったものを秘封CDに入れたような感じの曲で、聴いていると弾幕やスペル発動音がクリアに「聴こえてくる」。加えて、「完璧すぎない」のもかなり憎い。東方風はしばしばクオリティが高すぎるという謎現象が起きることがあり(一番分かりやすいのは去年紹介した北海道調査だろう)、この曲はまさに「完璧すぎない」の水準を完璧に抑えている。つまり音屋目線でみたときに、ある程度の遊びがあるというか、ちょっと手を加えたくなるような、それでもその曲そのままでももちろん美味しくいただける…といった感じでたまりません。本当に素晴らしい1曲で、2020年の1曲を選べと言われたらこれを挙げます(ニコニコ動画に上がっておらず共有できないのが残念)

9曲目の「映る日は幻」はアップされており聴けます。切ないメロディがたまりません…。この曲をきっかけに映日幻という現象を初めて知ったんですが、この項目のウィキペディアの画像(青空と、地平線の向こうから届く光)のイメージそのままで爽やか…。本当に最高です。

www.youtube.com

本作は残念ながら完売のようです。

parhelia、並びにこをりさんの今後の活動に注目…!

 

 

という感じで、2020の4作品でした。

2021もいろいろとディグっていきましょう。

良いお年を!